LP(ランディングページ)とは?利用するメリット・デメリット

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自社の商品やサービスでビジネスをされている方で「もっと自社商品の販売数を増やしたい」「もっと自社のサービスについてのメリットや特徴をわかりやすく発信したい」とお考えの方がほとんどだと思います。販売数やサービス利用者を増やすためには、まずは認知度を上げなければいけません。

実際、認知度を上げるために広告を出稿したり、SNS活動をされている方がほとんどではないでしょうか?
SNSでの広告活動でさらに成果を上げたい、またはネットで広告を掲載したいと検討されている方におすすめなのが「LP(ランディングページ)」です。LPをうまく利用することで商品の魅力がしっかりと顧客に伝わり、売上アップに貢献します。

しかし「売上アップしたいけども、LPについてよく知らないので利用にしづらい」という方もいると思います。

そこで今回は、LPが「SNS発信や広告掲載で更なる認知度アップや売上アップにつながる理由」や、「利用するメリット」について解説します。

LPとは?

LPとは、ランディングページ(Landing Page)と呼ばれ、縦型1ページのWebページのことです。Web版のチラシのようなものと認識してもらえるとわかりやすいと思います。

Landingは「着地」という意味があり、広い意味では「訪問者が始めに着地するページ」です。

狭義に意味では、「申し込みや問い合わせなどのアクションを誘導するために、商品・サービスを紹介するページ」という意味で利用されています。

Webで欲しいものを検索した際、広告をクリックすると商品の写真があり、商品の特徴やメリット、受賞歴、利用者の声と続いて申し込み・購入に繋げるWebページを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

LPは顧客に販売者側が望む行動をしてもらうように誘導し、アクションしてもらえるように設計しています。

つまり、LPを利用すれば「販売者の意図を効率的に伝え、顧客に狙ったアクションを起こしてもらうこと」ができるのです。
SNSでの投稿にLPをリンクさせることでしっかりと商品の魅力をアピールさせることもできますし、広告としてLPを利用すれば見込み顧客に「買いたい!」と購買欲求を刺激できます。

現代ではネットが普及したことで、たくさんの人がネットで情報発信できるようになったり、商品・サービスがあふれるようになりました。

たくさんの情報にアクセスできるようになったからこそ、LPを使うことで提供者側の意図を顧客に効率よくアピールでき、売上アップできるのです。

LPというメディアを売り上げアップに繋げるために必要な3つのこと

LPの目的である「販売者の意図を効率的に伝え、顧客に狙ったアクションを起こしてもらう」ためには、以下の3つを意識して作成することで機能します。

メッセージと行動してもらいたいことを明確に伝える

LPは情報を伝えるだけでは機能しません。商品に興味がある顧客に知りたい情報を余すことなく伝え、不安を払拭して「買いたい!」や「申し込みしたい!」と思ってもらい、わかりやすく誘導する必要があります。

ユーザーの思考を一貫した流れにする

もし本来の目的である「狙ったアクション」に必要でないページへの移動リンクがあったり、テーマや話題がいきなり変わってしまうと購入意欲がなくなってしまいます。
なのでLPでは、商品やサービスに興味がある顧客に一貫したメッセージを伝え、読者の思考を限定させるために縦型1ページになっています。

3:コンバージョンを最終目的として構成・編集している

LPを閲覧する人は「商品やサービスに興味はある」または「あまり興味はないけど気になった」程度です。
そんな見込み顧客をLPを見てもらうことで「買おう!」「買ってみようかな」と態度変容させる必要があります。

態度変容させるためにはコンバージョンを明確に定め、LPを作り込まなければいけません。

コンバージョンとは‥‥
想定しているターゲット(見込み顧客)に起こして欲しいアクションの事。
直訳すると『変換、転換の意味』。マーケティング用語としてよく利用される。

コンバージョンには購入や申し込みだけでなく、以下のようなものもあります。

サンプル購入・体験入会・予約
資料ダウンロード・LINE友達登録・会員登録
セミナー申し込み・実店舗への来店   など。

最終目的を販売者・LP製作者と共有することでコンバージョンまでの流れがスムーズになり、目的の達成率を上げることが可能となるのです。

LPを制作する6つのメリット

この章では、LPを利用して商品・サービスをPRするメリットについて解説します。

LPを利用するメリットは以下の6つです。

LPを利用するメリット6選
  1. スペース制限がない
  2. 情報を与える順番を操れる
  3. データの収集・分析が自動化できる
  4. チラシや雑誌への広告とは違い、広告の印象がフラットである
  5. 比較検証が簡単
  6. 副次的な情報の入手も可能

それぞれ解説します。

スペース制限がない

LPは紙に印刷するチラシとは違い、スペースの制限がありません

掲載スペースに制限があると情報の取捨選択が必要になりますが、商品やサービスについて必要な情報を余すことなく掲載することができるため、納得して購入してもらいやすくなります。

情報を与える順番の修正・追加や削除がしやすい

LPは縦型1ページが基本的なカタチなので、情報を上から下へ見ることになります。

販売者の見てもらいたい情報を上部に掲載したり、顧客心理の動きに対応するように情報を並べることが可能です。顧客心理に沿って疑問や不安を解決しながら読み進めてもらえば納得感を得られやすくなります。

また、チラシとは違って情報の追加・削除・修正も簡単です。印刷もしないので修正の手間がかかりません。

データの収集・分析が自動化できる

LPはネット上に掲載する関係上、Googleなどのシステムを利用すれば広告効果の計測や効果検証が簡単にできます。

例えば、

  • どれくらいの人が閲覧したのか?
  • そのうち何人が申し込みページまで進んだのか?
  • 結果、申し込みは何人なのか?

などの情報を把握することで、「そもそも閲覧する人が少ない」「閲覧はされているけど申し込みまで進まない」「申し込みページで離脱する人が多い」といったコンバージョンまで至らなかった原因を探ることが可能です。

対してチラシでは、配布してしまったらどんな反応がされているかを計測するのが難しく、改善点を探るにも情報が不足しているため、効率的な改善は難しくなってしまいます。

つまり、LPでの広告はブラッシュアップしやすく、コンバージョンさせるためのアップデートもしやすい広告なのです。

チラシや雑誌への広告とは違い、広告の印象がフラットである

冊子や情報誌への広告掲載では、掲載箇所や面積によって値段が変わってしまうことがほとんどです。掲載場所や面積が変わってしまうと広告の効果が変わってしまう上、冊子や情報誌の印象なども加わってしまいます。(ニュースを取り扱う週刊誌は信憑性がないというイメージなど)

その点、LPは掲載場所にランクもなく、掲載面積も自由です。LPの掲載はネットでの広告ですので、掲載場所の印象もフラットなのも利点と言えます。

比較検証が簡単

LPでは、A/Bテストがしやすいのも利点です。

A/Bテストとは‥‥
バナーや広告、Webサイトなどを最適化するために行う比較テスト。
AパターンとBパターンを作成してそれぞれの成果を比較することで、より成果が高い方がどちらか検証します。

A/Bテストを繰り返すことでコンバージョン率をより高められます。

LPならばコピーすれば同じものをすぐに作成でき、表示する順番も簡単です。すぐに比較する材料を用意でき、尚且つ先述したデータ収集・分析ができればよりコンバージョン率を高めるLPにアップデートしやすくなります。

LP制作のデメリット

LPの制作はメリットばかりではありません。デメリットも踏まえてLPを利用するか検討してみましょう。

ある程度の市場規模が必要

ネットに出稿するとはいえ、市場規模があまりにも少ない商品やサービスではLPを使っても売上アップは望めません。

広告を表示したとしても興味を持たれなければ、検索や広告のクリックをしてもらえないからです。

例えば、いくら理解しやすくて美しいLPを制作したとしても、アフリカのマイナースポーツ用品の紹介では買う人は限られてしまいます。

つまり、LPでもある程度の需要がある市場でなければ機能しにくいのです。

競合に手の内がバレる

掲載したLPは誰でも閲覧が可能です。そのため競合にもしっかり見られます。しっかりとしたLPを作成するほど、商品の手の内(価格やサービス内容、他社との差別点)を知られてしまい、模倣されてしまう可能性が上がってしまいます。

特に革新的なサービス、商品である場合には十分承知をした上でLPを掲載しましょう。

定期的なアップデートが必要

LPは他のページへの移動を避ける特性上、どうしても単調になり広告が飽きられやすいのもデメリットです。

同じ広告を打ち続けてしまうと「広告疲労」を起こしてしまいます。

広告疲労とは‥‥
特定の広告が繰り返し表示されると、ユーザーが広告に疲れてしまう現象。
結果として広告のクリック率が落ちてしまい、クリック単価が上がってしまう。

質の高いLPでも3〜6ヶ月程度が期限とされており、定期的なアップデートやマイナーチェンジが必要なのです。

ある程度の運用スキルやIT知識が必要

広告サービスを利用して売り上げアップさせるためには、ある程度の運用スキルとIT知識が必要です。

広告の種類を決めたり、アクセスを集めるための手段を選ぶことはもちろん、広告を掲載する媒体の選定、コンバージョン率の分析など、LP制作以前に決めなければいけないからです。

例えば、パーソナルジムを宣伝するためのLPを全国に展開しても実際に利用できる地域の人は限られてしまいます。ならば、FacebookやInstagramで地域を限定して宣伝を行う、もしくはチラシの方が効果が高いかもしれません。

「とりあえずLPを出して商品(またはサービス)について知ってもらおう!!」ではなく、顧客や販売者の状況にあった選択をして広告を運用することが成果につながるのです。

LP(ランディングページ)とHP(ホームページ)の違いは?

では、次にWebサイト上に表示されるHP(ホームページ)との違いについても確認しておきましょう。

Webサイトの閲覧者からすると同じWebページのように見えますが、LPとHPではメディアとしての目的が大きく変わります。

以下は、LPとHPの違いを簡単にまとめたものです。

ランディングページホームページ
基本的に縦長1ページのみページ数が複数
商材の販売やサービスへの誘引が目的情報提供が目的
目的とは無関係な情報は省略されている商品やサービスの販売情報以外に
ブランディングに必要な情報なども掲載
伝えるメッセージとオファー内容は原則1つのみ関連する情報を多数掲載
情報を絞ってユーザーが求めている情報に
すぐ辿り着けるようにしている
多彩な情報を掲載しているため、
ユーザーが必要な情報を探す必要がある
集客方法はおもに広告集客にはWeb検索からの流入やSNSなど

冒頭でLPは「チラシ」のようなものであるとお伝えしましたが、同じように例えるならばHPは「パンフレット」のようなものです。

つまり、LPは「セールスが目的の特化ページ」で短期に売上を向上させるのに向いているのに対し、HPは「情報提供が目的のページ」です。ブランドイメージの向上やユーザーが知りたい情報を多数提供することで、長期的に売上を確保するために利用します。

まとめ:LPの特性を知った上で活用しましょう

今回はLP(ランディングページ)の特徴や活用するメリット、HP(ホームページ)との違いについて解説しました。

LPは「販売者の意図を効率的に伝え、顧客に狙ったアクションを起こしてもらうこと」が目的です。
基本的には縦型1ページで構成され、販売者が望む方向に顧客を誘導してアクションしてもらえるように設計しています。

LPを利用するメリットは以下の6つでした。

LPを利用する6つのメリット
  1. スペース制限がない
  2. 情報を与える順番を操れる
  3. データの収集・分析が自動化できる
  4. チラシや雑誌への広告とは違い、広告の印象がフラットである
  5. 比較検証が簡単
  6. 副次的な情報の入手も可能

商品やサービスを余すことなく顧客に伝えられ、データの集計・分析・比較分析しやすく広告効果をアップデートしやすいのがLPです。

修正や追加も簡単。広告のマイナーチェンジもしやすいのも大きな利点です。LPを広告やSNSでの発信に利用することで更なる売上アップにも繋がるでしょう。

目的達成(販売数アップやサービス利用者の増加など)には、コンバージョンを販売する側とLP製作者が共有し、メッセージ(商品やサービスの情報)とオファー(行動してもらいたいこと)を明確に伝えることが必要です。

ぜひ、興味がありましたらご連絡ください。

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